鹿児島西ロータリークラブ   KWC
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ゲスト卓話 世良田俊さん(共同通信社 鹿児島支局長)
  「鹿児島ブランド雑感」


2008.5.21 於:鹿児島西ロータリークラブ第2223回例会

 鹿児島に赴任して一年半がたった。豊かな自然、焼酎を中心とする食文化・・・などなど、初めての単身赴任生活ということを割り引いても、こんなに居心地のよいところとは思わなかった。しかし同時に、九州での生活が長かったにもかかわらず、鹿児島の良さをまったく知らなかったことにも驚いた。「焼酎」「桜島」「西郷さん」と、昔から「3S」はあるが、鹿児島をイメージするシンボルにはなりきれない。三年後に九州新幹線全線開業を控えて「ストロー現象」の可能性も指摘される中、インパクトのある「鹿児島ブランド」の確立が必要だ。
 個々の特産品ブランドは、JRのCMで「黒豚横丁」が有名になったが、「黒豚」のブランド化の歴史はやっと十年。「鹿児島黒牛」「知覧茶」「さつま地鶏」もあるが、知名度はまだ低い。ただ、私が言いたい「鹿児島ブランド」は個々の特産品のことではなく、鹿児島の魅力をトータルに表現する鹿児島イメージのことだ。
 肉用牛や豚、ウナギ、カンパチが全国一。荒茶やブロイラーは二位。意外に知られていないが、シェアでの実力がかえってブランド化の努力を遅らせてきたのかもしれない。
 大分県の由布院温泉の町づくりを取材したことがある。歓楽街を抱える日本一の別府温泉の間近で、田園風景を活かした保養型温泉地を目指し、手作りの音楽祭、映画祭で「芸術の村」のイメージを作り上げた。女性や家族連れで楽しめる温泉郷は「九州の温泉ナンバーワン」に選ばれるまでになった。
 何もない湯布院だからこそ、ブランドづくりに努力した。地域ブランドの形成にとって、特産品だけでなく「ソフトウエア」の重要性を思い知らされる。活火山と黒潮と豊かな農水産物。鹿児島の舞台装置は湯布院の比ではない。鹿児島リピーターを生む取り組みが今、求められている。
 

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