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かごしま歴史街道

南薩路を訪ねる@
〜開聞岳と枚聞(ひらきき)神社〜


山容から”薩摩富士”と呼称される開聞岳は、山麓の南西半分が東シナ海に面しており、日本百名山、新日本百名山、九州百名山に選ばれています。山自体もご神体とされ、山頂には奥宮御岳神社があります。

 指宿路を往くと、どこそこで美しい円錐形の開聞岳が目に映ります。
 一名『薩摩富士』と呼ばれる高さ922mの秀麗なこの山は、日本地図を作成するために番所鼻に訪れた伊能忠敬もその山容を大絶賛するほどの美しさで、日本100名山の一つにもなっています。
 開聞岳は阿多カルデラ内部にある二重式カルデラ火山で、約4000年前に噴火を始め、現在の山体形成は約2500年前の溶岩流出によるものといわれています。最後の噴火は今から約1200年前の平安時代で、以後火山活動は鎮静状態にあります。
 山頂からの眺めは至極絶景で、眼下には銀色に輝く東シナ海が広がり、晴れた日には南に屋久島や硫黄島、西に帯のように長く伸びる吹上浜、東には噴煙たなびく桜島や高隅連山、北には天孫降臨の地の霧島連山が望めます。
 さて、この開聞岳の麓には『枚聞神社』という薩摩一宮の御社が鎮座しています。
 「おかいもんさん」と呼び親しまれ、創建は定かではないものの、社伝には和銅元年(708)とも伝えられている古社で、開聞岳を遥拝すべく境内入り口が北向きとなっています。
 ご祭神は

  • 境内入り口より奥に社殿を望む
    大日霎貴命(オオヒルメムチノミコト)
  • 天之忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)
  • 天之穂日命(アメノホヒノミコト)
  • 天津彦根命(アマツヒコネノミコト)
  • 活津彦根命(イクツヒコネノミコト)
  • 熊野樟日命(クマヌノクスヒノミコト)
  • 多紀理毘賣命(タギリビメノミコト)
  • 狭依毘賣命(サヨリビメノミコト)
  • 多岐都比賣命(タギツヒメノミコト)

 の九柱となっています。 

 現在の社殿は、慶長15年(1610)島津義弘公が寄進、天明7年(1787)には島津重豪が改築しています。
 南九州によく見られる極彩色の朱塗りの社の本殿は方3間の入母屋造妻入、屋根は銅版板葺、正面は縋破風で一間の向拝が付けられており、平成2年3月に県の有形文化財の指定を受けています。
 また、境内には1978年に建てられた宝物殿があり、昭和2年(1927)に国宝に指定された松梅蒔絵櫛笥一合は、一名玉手箱とも称せられ、現在は国の重要文化財にもなっています。
 開聞山麓一帯は、古書にも古の頃は竜宮界であったと記されており、各地に竜宮神話にまつわる名所があります。鹿児島のパワースポットとしても注目されているエリアへ、ぜひお出かけしてみませんか?

宝物殿にある神楽面は24面。
国指定重要文化財の松梅蒔絵櫛笥(玉手箱)。
室町時代、高貴な女性が使ったとされる化粧箱。俗に”竜宮の玉手箱”といわれている。箱の中には、円形の手鏡や櫛などの化粧道具が入っている。
開聞岳山麓で生まれ、天皇の寵愛を受けながら故郷へ帰った大宮姫を慕って、天皇が白馬に乗って下向されたことに因む神馬の像。



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